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2026/7/8

新築だけじゃない。沖縄で今、リフォームが狙い目!?

「新築の見積もりを取ったら、想定の1.5倍だった……」

最近、こんな話しをよく聞きませんか? 実際に自分も体験しました。

資材価格の高騰と人件費の上昇により、新築の総額はここ数年で一気に跳ね上がりました。予算オーバーで新築を諦めたお客様が、次に考えるのが「今の家をリフォームする」という選択肢です。

これまで新築中心でやってきた工事業者にとっては見落としがちですが、実は沖縄には「リフォームという仕事」がかなりの規模で眠っているかもしれません。

今回は、数字と実務の両面からその理由を紐解きます。

沖縄の住宅、実は70万戸近くある?

沖縄県企画部統計課がまとめた令和5年住宅・土地統計調査(2023年10月1日時点)によると、県内の総住宅数は699,400戸です。

2018年の前回調査からわずか5年で46,800戸(7.2%)増加しており、この増加率は全国47都道府県の中でトップとなっています。

しかも、沖縄県の空き家率は9.4%(前回調査より1.0ポイント低下)で、埼玉県に次いで全国で2番目に低い水準です。

さらに、いわゆる「放置され使われていない空き家」にあたる「賃貸・売却用及び二次的住宅を除く空き家」の割合に至っては4.0%と、こちらも全国的に見て非常に低い数字が出ています。

つまり、沖縄の住宅ストックは「空き家だらけ」ではなく、「今も誰かが住んでいる、またはすぐ住める状態の家」が大半を占めているということです。

これは工事業者にとって重要な意味を持ちます。空き家の解体・再開発ではなく、「今住んでいる家をより良くしたい」という現役世代のリフォーム需要がしっかりと土台にある証拠だからです。

なぜ「今」リフォームなのか?

・費用の壁:新築費用の高騰で「まずはリフォームで様子を見よう」と判断する世帯が増えている。

・金利の不安:住宅ローン金利の動向を見ながら、過度な借入を避けたいという心理が働いている。

・建物の寿命:1990年代〜2000年代前半に建てられた住宅も多く、水回り・断熱・シロアリ対策などの大規模な更新ニーズが重なる時期に差し掛かっている。

新築の受注が難しくなっていく状況だからこそ、リフォームという別の入口を自社に持っておく意味は極めて大きいかもしれません。

「リフォーム工事業」という建設業許可業種はない?

ここで、建設業者が陥りやすい落とし穴について解説します。

建設業法において建設工事は29業種に分かれていますが、実は「リフォーム工事業」という単独の許可業種はありません。

実際にどの許可が必要になるかは、工事の内訳によって以下のように変わります。

リフォームの内容該当する許可業種
クロス張替え・床材変更・天井仕上げなど内装仕上工事業
木工造作・大工工事が主体のもの大工工事業
外壁・屋根の塗装塗装工事業、防水工事業
屋根の葺き替え・断熱屋根工事業
キッチン・浴室など水回り設備管工事業(※配管工事を含まないユニット式の固定のみなら、とび・土工・コンクリート工事業)
増築・減築、床面積が変わる大規模改修建築一式工事業

一般的な住宅リフォーム(内装・インテリア中心)であれば、まず「内装仕上工事業」を持っていれば多くのケースに対応できます。

たとえば、クロスの張替えに伴う「壁の下地補修(大工工事)」や「ドア枠の塗装(塗装工事)」などは、メインの工事に必要な「附帯工事」として扱われます。

そのため、大工や塗装の許可を持っていなくても、内装工事とセットであればそのまま請け負うことが可能です。

(※ただし、電気工事や解体工事のように、別の法律で個別の資格や事業所登録が必須となるものは、適切な業者への外注を含め注意が必要です。)

なお、小規模なリフォーム(請負代金が税込500万円未満の工事。※建築一式工事の場合は1,500万円未満など一定の条件あり)であれば、そもそも建設業の許可自体が不要です。

しかしリフォームは工事内容が多岐にわたりやすく、お客様からの追加要望などで「気づいたら総額が500万円を超えてしまった」という事態もよく起こります。

あらかじめ自社の主力となる業種の許可を持っておくことは、大きな受注チャンスを逃さないだけでなく、知らずに法律違反をしてしまうのを防ぐコンプライアンス面の「強力な保険」にもなります。

さいごに、次の一手へ向けたアクション

事業者様には、「うちは大工工事業しか持っていない」「電気工事業しか持っていない」というケースも多いと思います。もしこれからリフォーム案件を積極的に獲得していくのであれば、以下の3点を確認してみてください。

01.内装仕上工事業の追加取得を検討する
02.外壁・屋根など自社の得意分野があれば、専門業種もあわせて取得する
03.「附帯工事」の範囲を正しく理解し、無許可での違法受注(500万円の壁)を避ける

沖縄の住宅ストックは全国トップクラスの勢いで拡大しており、その大半が「実際に人が住んでいる家」です。

新築環境が厳しい今こそ、足元にある巨大なリフォーム市場を、許可業種の見直しとあわせて検討してみてはいかがでしょうか。


出典:沖縄県企画部統計課「令和5年住宅・土地統計調査 沖縄県結果の要点」(令和7年3月31日公表)/ 国土交通省「建設業の許可とは」

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